ハーブティーでほぐれる心とカラダほっと一息つきたいあなたに

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休憩したい時、心を休ませたい時など、暮らしの中に様々なシーンがありますが、そんなシーンに合わせてハーブティーを飲んでみてはいかがでしょうか?
シーンごとにハーブティーを選べば、その効能によってより体にとって良い影響をもたらしてくれることでしょう。
今回は、ハーブティーの特徴やおいしい飲み方についてご紹介していきます。

1.ハーブティーってカラダにいいの?

ハーブティーはコーヒーや紅茶などのドリンクに比べて体に優しいというイメージがありませんか?
飲めば心を癒してくれるだけではなく、体の悩みにも応えてくれると言われていますが、本当に体に良いのか調べてみました。

■ハーブティーの魅力

ハーブの歴史は長く、古くから薬草として様々な治療に使われてきました。
ハーブティーは西洋の漢方と呼ばれ、乾燥した植物をお茶にしたものです。
使用する植物により味や香り、色はもちろん、効能も異なります。

ほとんどがノンカフェインなので、胃腸にも優しく安心して飲むことができます。
ハーブティーにはストレートとブレンドの2種類があります。

ストレートは1種類のハーブを使った単品のもので、やや癖を感じるかもしれません。
ブレンドは複数のハーブを組み合わせたもので、フレーバーが複数あり、ストレートに比べると癖が抑えられたものが多いです。

■ハーブティーの主な効果

ハーブティーを飲むことで、主に2つの効果を得られます。

・アロマテラピー
ハーブはそれぞれ独特の香りを持ちます。
お茶にすることで香りが立ちあがり、それを嗅ぐと微量お揮発性分が体に吸収されます。
香りの分子が鼻から脳に到達すると、気持ちが落ち着いたり、集中力が高まったりとアロマテラピーの効果を発揮します。

・薬理効果
ハーブティーに溶け出す水溶性成分には、タンニンやフラボノイド、ビタミン、ミネラルといった栄養が含まれています。
そのため、ハーブティーを飲むことでそれらの栄養が消化管から体内に吸収され、体に良い効果をもたらしてくれるのです。

■ハーブティーの飲み方

ハーブティーの効果はすぐ表れるわけではありません。
続けて飲み続けることで効果を実感でき、また効果を持続させることが可能です。
個人差はありますが、3ヶ月程度で実感を得られるでしょう。

飲むタイミングは自分が飲みたい時で構いませんが、効能に合わせて時間を選ぶのも良いでしょう。
例えば、美肌や安眠、リラックス効果なら就寝前、ダイエットや便秘改善なら入浴前や食前、アンチエイジングが目的なら食後や運動後が良いとされています。
あくまでも目安なので、タイミングよりも毎日続けて飲むことを意識しましょう。

2.ハーブの特徴について

ハーブの種類は実に2000種類を超えているとされており、ハーブティーも数多くの種類が存在します。
今回は効能別にハーブをピックアップしたので、特徴や具体的な効果をご紹介しましょう。

■精神を安定させてくれるハーブ

精神を安定させてくれるハーブには、ペパーミントやセントジョーンズワート、ローズマリーなどの種類が挙げられます。

・ペパーミント
シソ科の植物で、メントールが多いため清涼感の強いハーブです。
刺激が強めの香りには鎮静作用があり、集中したい時や眠気覚ましなどに最適です。

・セントジョーンズワート
日本では「セイヨウオトギソウ」と呼ばれている多年草植物で、古代ギリシャ時代から民間薬に使われています。
このハーブにはセロトニン濃度を高める効果があり、抗うつ作用により気持ちを前向きにしてくれます。

・ローズマリー
ローズマリーに含まれる成分と爽やかな香りには、神経系を安定させる効果があります。
ストレスが起因の緊張感や不安感、頭痛、筋肉痛などの症状緩和に効果的です。
古代ギリシャでは若返りの妙薬と呼ばれ、日本でも「永遠の少年」という意味を持つ「万年郎」という和名がつけられています。

■睡眠に関する悩みを改善してくれるハーブ

不眠症や質の良い睡眠を取りたい時は、ラベンダーやカモミール、ディルなどのハーブが効果的です。

・ラベンダー
古くから香料や医療に用いられるハーブの代表的存在で、鎮静作用があることで親しまれています。
不安な気持ちや憂鬱な気持ちなどを和らげる効果があるので、精神的なストレスを減らして健やかな睡眠に導いてくれるハーブです。

・カモミール
キク科のカモミールはハーブの中でも特に歴史が古いハーブです。
ハーブティーでは「ジャーマンカモミール」と呼ばれる小型の一年草の花部分が使用されています。
神経の興奮伝達をコントロールする成分が含まれており、気分を落ち着かせることで安眠を誘います。

■女性特有の悩みを緩和してくれるハーブ

生理痛や冷え症、整理前のイライラなど女性特有の悩みに効果的なハーブには、ローズやシナモン、サンフラワーなどが挙げられます。

・ローズ
ローズティーにはバラ科の原種やそれに近い品種が使われており、ダマスクローズやハマナスなど様々な種類があります
バラの香りには鎮静作用や抗うつ作用があります。
さらに、女性ホルモンのバランスを整えるので、PMSや更年期障害の緩和にも効果的です。

・シナモン
ハーブティーでは木の皮を乾燥させたものが使われており、ニッキや桂皮とも呼ばれ、スパイスとしても親しまれています。
体を温める作用があるので、冷え症の改善や生理痛の緩和に効果的です。

■胃腸環境の改善に効果的なハーブ

胃腸環境を整えてくれるハーブにはバジルやチコリー、フェンネルなどが挙げられます。

・バジル
地中海やインドが原産のバジルはシソ科の植物で、ハーブティーでは主にスイートバジルの葉が使われています。
お茶にすることで消化を促進する効果があるので、胃もたれの予防や改善に効果的です。

・フェンネル
セリ科ウイキョウ属の植物で、お茶にすると消化促進効果があります。
食べ過ぎが原因の胃もたれの改善や便秘改善に効果的です。
また、腎臓を高めたり、体を温めたりする作用があるので、余分な水分や老廃物のデトックス効果もあります。

■美肌に効果的なハーブ

肌の悩みを改善してくれるハーブにはローズヒップやジャスミン、ハイビスカスなどがあります。

・ローズヒップ
ローズヒップとはバラが咲いた後に残る赤くて酸味の強い実を指します。
食物繊維やビタミンCが豊富で、便秘解消とビタミンCの効果で肌トラブルを解消します。

・ジャスミン
モクセイ科ソケイ属の植物で、ビタミン類が豊富に含まれています。
ジャスミンティーにすれば美白効果のビタミンCと抗酸化作用のあるビタミンEを同時に摂取でき、肌の老化を抑え、白く美しい肌を維持できることでしょう。

・ハイビスカス
ハーブティーでは観賞用ではなく、ローゼルという種類を使っています。
ビタミンがたっぷり含まれているので肌荒れの改善や日焼け後のシミ予防に効果的です。
さらに、胃腸を整え消化を促進する作用があるので、食欲不振や消化不良の改善にも効果が期待できます。
水溶性植物繊維なども含んでおり、便秘の改善にも効果があります。

■風邪の症状緩和や予防に効果的なハーブ

風邪の初期症状や風邪予防に効果的なハーブには、エルダーフラワーやレモンピール、ヒソップなどが最適です。

・エルダーフラワー
北アフリカや西アジア、ヨーロッパなど広く自生する落葉低木で、インフルエンザの特効薬とも言われています。
発汗作用や利尿作用があるので、体の毒素や熱を排出して健康を守ってくれます。

・レモンピール
レモンの皮を乾燥させたレモンピールもハーブティーで使われており、抗菌、殺菌、解熱作用があります。
ヨーロッパは風邪の引き始めに飲まれており、発熱時や風邪の初期症状のケアに効果的です。

このようにハーブの特徴や効能はそれぞれ異なるので、心や体の悩みを把握し、自分にぴったりのものを飲むことが大事です。
妊娠中や授乳中の方、持病のある方は医師や薬剤師に確認し、自分に合ったハーブティーを選びましょう。

3.ハーブティーのおいしい飲み方

ここまでハーブティーの概要や効能などについてご紹介してきましたが、がハーブティーをより美味しく飲んでいただくために「ハーブティーの正しい飲み方」について解説していきましょう。

■ハーブティーの美味しい淹れ方

ハーブティーを美味しく飲むためには、まず以下のものを準備しましょう。

・ドライハーブ(お好みで)
・ティーポット
・ティーカップ
・計量スプーン
・ストレーナー

計量スプーンがない場合は、茶さじでも構いません。
また、ストレージとは茶こしのことで、ハーブがティーカップに入らないようにするための道具です。

【ハーブティーの入れ方】

①ティーポットに好きなドライハーブを入れます。
ハーブの量はカップ1杯(150~200ml)に対して小さじ1~2を目安にしてください。

②沸騰したお湯を杯数分、ティーポットに注ぎます。

③ティーポットに蓋をして、抽出します。
ハーブの種類によって抽出時間が異なりますが早くても3分程度は蒸らします。
成分が抽出しにくらいハーブは10分ほど蒸らしましょう。

④ストレーナーを使ってハーブをこしながら、ティーカップに注ぎます。
蓋の裏についた水滴も最後までしっかり落とし注ぐようにしてください。

■ハーブティーを淹れる時のポイント

ハーブティーに使うお湯は、ハーブの成分がしっかり抽出されるよう沸騰したお湯を使うようにします。
ポットにお湯を注いだら、香りを逃がさないよう素早く蓋をしてください。
各ハーブの抽出時間に沿ってティーポットの中で蒸らしますが、この間ティーカップにお湯を入れて温めておきましょう。
蒸らし時間が終わったら、ストレーナーを使ってこしながらハーブティーを注ぎます。
ティーポットの中に残った最後の水滴は、一番ハーブのエキスが含まれているので、ティーカップに入る量をあらかじめ計っておくことをおすすめします。
透明なガラスのティーカップを使うと、ハーブティーの色も楽しめて気分も高まるでしょう。

■快眠にオススメのハーブティー

【香りも楽しめる快眠ブレンドハーブティー】

沈静効果のあるリンデンやローズは、快眠にもオススメのハーブです。
これに栄養が豊富に詰まったローズヒップを加えることでさらに、快眠をサポートしてくれるでしょう。

・リンデン…小さじ1
・ローズ…小さじ1
・ローズヒップ…小さじ1
・熱湯…150~200ml

ティーポットに各ハーブを小さじ1ずつ淹れて、熱湯を注ぎます。
蓋をしたら5分程度蒸らし、ストレーナーでこしながらティーカップに注いでください。

【緊張や不安を和らげるカモミールミルクティ】

・シャーマンカモミール…小さじ2
・牛乳…200ml
・はちみつ…適量
・シナモンスティック…適量

小鍋にお茶パックに入れたカモミールと牛乳を入れ、弱火にかけます。
5分くらい煮出したらティーカップに注ぎ、はちみつやシナモンスティックをお好みでプラスしてください。

カモミールはリラックス効果の高いハーブです。
緊張や不安でなかなか眠れない日は、就寝前にカモミールミルクティーで癒されてください。

4.まとめ

今回は、美容や健康に良いと言われている「ハーブティー」についてご紹介しました。
ハーブティーには色々な種類があり、効果効能もハーブによってそれぞれ異なります。

最近は、コーヒー派からハーブティー派に移行する女性が増えてきていて、ハーブティーの効能によって体調や美容が改善された例もたくさんあるようです。
また、ハーブティーに含まれる成分によって生活の悩みを改善するだけでなく、日々の暮らしにゆとりも出てくるでしょう。

これは、香りを感じる嗅覚、色を楽しむ視覚、味を知る味覚、温度の上昇によって生じる温覚など体のあらゆる感覚に刺激を与えてくれるからです。
毎日慌ただしく過ごしている人はハーブティーを淹れる時間を持つことで、一息つける間が作られるでしょう。
女性で最も多い悩みに「体が冷える」「気持ちが不安定」「不眠症」などがありますが、ペパーミントやレモンバーム、ローズマリーなど身近なハーブで効果を促してくれるものもあります。

各ハーブの効果・効能にこだわらない方は、好みの香りや味でハーブ選びをしてみても良いでしょう。
ハーブティーの味や香りは好みがあるので、自分の体調に合わせてハーブを楽しんでみてください。