きれいな背中を目指そう。肌が出る季節が来る前にやっておたいケアをまとめました

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■背中の美しさを保つには

自分の目で見ることが難しい背中はニキビやシミ、乾燥などが起きている可能性があります。
面積が広い分、なかなか手が届かない部分もあるのでケアが難しい部分と言えるでしょう。
しかし、意外に人から見られやすい部分なので、肌が出る季節に備えて毎日ケアをすることが望ましいです。
美しい背中を保つためには、どのようなケアが求められるのでしょうか?
まずは簡単に基本的なケア内容をご紹介します。

・洗浄
服に隠れる背中も汗などの汚れが付着する部分です。
汚れを放置すると衛生的に良くないだけではなく、肌トラブルを招く恐れがあるので毎日の入浴できれいにしましょう。
洗う時はゴシゴシと強い力を入れると肌を傷つけてしまうので注意してください。
肌は繊細なのでボディソープをしっかり泡立てて、優しく洗うようにしましょう。

・保湿
見落としがちなのが背中の保湿です。
背中も肌や手足と同じ皮膚があるので保湿ケアをしないと乾燥を招きます。
顔のスキンケアと同じく化粧水で水分を与え、クリームで蓋をして潤いを維持してください。

・UV対策
背中のUV対策も見落としがちなケアです。
背中は日差しがあたりやすいので知らないうちに紫外線のダメージを受けている可能性があります。
特に薄手の服や水着になりやすい夏はしっかり対策しておきましょう。
スプレータイプなら広範囲で広がるので、背中にもつけやすいのでおすすめです。
最近は孫の手のように背中にクリームを塗るためのアイテムもあるので、便利グッズを活用して塗ることも可能です。

・ストレッチ
肌質だけではなく、背中の見た目も美しくすることが理想的です。
背中の筋肉は日常生活で使うことが少ないので、知らないうちに贅肉がついている可能性があります。
背中の筋肉を動かすストレッチや運動ですっきりしたラインを維持していくことも大事なケアです。

■原因・対策・予防

背中のニキビや黒ずみ・シミ、カサつきなどの肌トラブルは何が原因で起きてしまうのでしょうか?
原因が分かると対策や予防策が見えてきます。
背中に起きやすい肌トラブルの原因をご紹介しましょう。

【背中ニキビ】

・原因
背中ニキビは黄色ブドウ球菌やカビ(真菌)の一種であるマラセチア菌が毛穴に詰まり、アクネ菌が増殖することで起きてしまいます。
他にも寝汗で清潔が保てなくなることや、洗剤や柔軟剤が服に在留していたり、脂っぽい食事や糖質の多い食事が多かったり、ストレスも背中ニキビを起こす原因となるので注意しましょう。

・対策&予防法
真菌が原因にニキビは通常よりも治りにくい特徴を持つので、専用の治療薬での改善が望ましいです。
寝汗は通気性の良いシーツや布団、パジャマなどに変えることでムレを防止できます。
また、寝る前に水分を大量にとると汗をかくやすくなるので、飲み過ぎに注意してください。
洗剤や柔軟剤は成分を見て、肌に刺激を与える成分が入っていないか確認しましょう。
洗浄力の強い洗剤や香りが強い柔軟剤はできるだけ避けた方が良いです。
食生活も重要で野菜中心の食事を心掛け、ビタミン類を積極的に摂取していきましょう。
ストレスを溜め込まないように自分なりに解消を見つけたり、運動で発散させたりすることも心掛けてください。

【黒ずみ・シミ】

・原因
黒ずみやシミは色素沈着によって起きるもので、一度できてしまうと治りづらいトラブルです。
主な原因は毛穴に皮脂や汚れが詰まり、酸化して黒く目立ってしまうことです。
毛穴が詰まるとニキビの原因にもなり、ニキビ跡が色素沈着を起こして黒ずみやシミに変わることもあります。
また、肌にダメージが当たるとメラニンが増えて色素沈着を起こしやすくするので、摩擦や紫外線も原因となるでしょう。
背中は産毛が生えているのでムダ毛処理をしないせいで、黒ずんで見えることがあります。

・対策&予防法
毛穴に汚れが溜まらないように入浴の際に汚れは丁寧に落としましょう。
摩擦でメラニンが増えるので洗う時は刺激を与えないように気を付け、日中は日焼け止めを付けて紫外線のダメージを軽減してください。
ニキビ跡も原因となるのでニキビをつくらないケアと生活習慣を心掛けることも大切です。
背中のムダ毛処理は難しく、カミソリでの自己処理は怪我のリスクがあります。
また、過剰なムダ毛処理は黒ずみを悪化させる恐れがあります。
自己処理よりも脱毛サロンや医療脱毛を利用した方が安全で綺麗に処理できます。

【カサつき・乾燥】

・原因
肌がカサカサするのは乾燥しているからです。
乾燥肌の人は背中の皮膚も乾燥している可能性があるので、保湿ケアが求められます。
乾燥の原因は様々ありますが、洗い過ぎて必要な水分や皮脂を奪っている可能性があるでしょう。
普段からお風呂は熱めの人も背中が乾燥しやすい状態になっているかもしれません。
背中が乾燥するとかゆみを引き起こしやすくなり、かいてしまえば肌を傷つける原因となります。
皮脂の過剰分泌を引き起こす要因ともなり、そのせいでニキビができてしまうこともあるでしょう。
様々な肌トラブルにつながるので、背中の保湿は重要と言えます。

・対策&予防法
背中は広いのでキッチンペーパーに化粧水をたっぷり染み込ませ、貼り付けてパックをすると効率良く潤いを与えられます。
その後はクリームを塗るアイテムを活用したり、家族に頼んだりして背中にボディクリームや乳液を塗って蓋をしていきましょう。
夜、化粧水を塗る際は湯船に入りお湯に使って体をしっかり温めることをおすすめします。
お湯に浸かることで肌が柔らかくなり、保湿成分の浸透がされます。
熱すぎると水分が蒸発するので、湯船やシャワーは38~40℃と少し低め温度設定が望ましいです。
ただ、長風呂になるとぬるま湯でも水分を奪ってしまうので、長風呂を避けるか、入浴の保湿は念入りに行ってください。
ボディソープは敏感肌用や保湿に特化したものを使うと、肌の潤いが守られ洗い過ぎを防げます。
化粧水も敏感肌や乾燥肌向けのものを使うと良いでしょう。

■もしかするとトリートメントが原因かも

美髪を維持するために髪を洗ってからトリートメントで髪に栄養補給をしている方はとても多いでしょう。
しかし、トリートメントに含まれる成分が背中のニキビや肌荒れの原因になってしまうことがあります。
トリートメントには柔軟成分に分類される「陽イオン界面活性剤」という成分が配合されています。
この成分は頭髪に使うシャンプーの洗浄成分「陰イオン界面活性剤」以上に刺激の強いものです。
肌に付着すると皮膚を刺激し、背中ニキビや肌荒れを引き起こします。
ですから湯船に浸かった状態でトリートメントをしたり、体を洗ってから洗髪したりする人は要注意です。
トリートメントが肌に残ってしまいやすいので、入浴する際は髪を洗ってから体を洗うようにしましょう。

・背中にダメージはあっても髪には有効

トリートメント皮膚刺激が強いため背中ニキビの原因になります。
しかし、トリートメントで髪が痛むことは基本的にありません。
これは、髪に生きた細胞が存在しないからです。
陽イオン界面活性剤は、体の細胞内に浸透するとマイナスに停電した細胞膜を破壊してしまいます。
人の体表や髪がプラス帯電しやすいのに対し、体内の細胞はマイナスに帯電します。
陽イオン界面活性剤は細胞を持つ生き物に対して強い刺激や毒性を放ちますが、生きた細胞のない髪には反応しないようにできているのです。
トリートメントを頻繁に行う人は、すすぎ残しがないようしっかり体を洗うようにしましょう。

■下着やボディタオルを変えてみる

夏の暑い季節や運動をした後などは、汗をたっぷりかくことが多いと思います。
そんな中、下着やインナーなどを長時間着用していると、肌についた汗によって雑菌が繁殖しニキビができやすくなってしまいます。
特に背中は下着などと密着しやすい部位になるので、インナーや洋服の素材にも注意しましょう。
汗を吸い取らない下着や洋服を着ていることで、肌の刺激反応が起こりやすくなります。
運動時や汗をかきやすい夏時期は、汗をこまめに拭くことも重要ですが、吸収性のよい綿素材を身につけるようにしてください。
ポリエステルなど化学繊維でできた素材は避け、通気性や肌触りの良いものを選ぶと良いでしょう。
また、最近はピーリングタオルといって背中ニキビをケアするアイテムが話題となっています。
入浴時に使うボディタオルはナイロンやポリエステルのものが多く、強くこすることで肌を傷めてしまいます。
清潔を保とうと強くこする人も多く、返ってニキビ痕やシミの原因を作ってしまうので注意してください。
その点ピーリングタオルは綿100%なので、肌に繊維が刺さってしまうようなチクチク感はありません。
肌に優しい上、古い角質をしっかり除去してくれるので、背中の肌荒れやニキビ防止に効果的です。
ピーリングタオルは、湯船に浸かり肌を温めた後、ピーリングタオルで体を優しく洗います。
最後に冷水を数秒ほど浴びると背中の毛穴が引き締まり、背中のブツブツやザラつきなどが改善されるでしょう。

■効果的な筋トレをやってみよう

美しい背中を作るためには肌質改善が重要になりますが、背中の筋肉を鍛えボディラインを整えることも大切です。
普段デスクワークなど座りっぱなしの仕事をしていると、猫背や肩こりに悩まされるので、背中の筋トレを取り入れるようにしましょう。
背中の筋肉にアプローチをかけることで、顔のたるみや引き締め効果が得られます。
この他にも、女性にとって魅力的なメリットが多数あります。

・基礎代謝がアップし脂肪が落ちやすくなる
・ウエストが引き締まり、くびれが強調される
・体型が逆三角形になり、背中のフォルムが綺麗に変化する
・腰痛予防や改善につながる

背中の筋肉は腹筋に比べてあまり気にする人は少ないのですが、鍛えておくと多くのメリットが期待できます。

・鍛えておきたい背筋とは?

筋肉トレーニングを始める前に、背中のどの部分にアプローチしていけばいいのかチェックしておきましょう。

【脊柱起立筋】…背骨に沿ってくっついている筋肉で、背中のインナーマッスルと呼ばれています。

【僧帽筋】…首の付け根から背中の中央に広がっている筋肉で、肩甲骨にくっついている筋肉です。

【大円筋】…脇の下に位置しており、肩甲骨から上腕骨につながっている筋肉です。

【広背筋】…背中の腰回りから脇にかけて広がっている筋肉を言います。

・すぐに実践できる背筋トレーニング方法

背筋トレーニングと聞くと、過酷なイメージがあるかもしれませんがここでご紹介するトレーニングは初心者でも取り組みやすいトレーニング方法です。
最初のうちは筋肉の動きを手で確認しながらトレーニングしてみましょう。

【バックエクステンション】

バックエクステンションは器具なしでできるトレーニングなので、自宅ですぐに実践できます。

①うつ伏せになり、体から少し放した位置に両腕を置きます。
②手の親指を外側に回しながら上体を持ち上げましょう。
この時、視線は前方に向け背中を反らし過ぎないよう注意してください。
③体をものの位置に戻し、この動きを15~20回目安に行います。

バックエクステンションのポイントは、上体を上げる時に勢い良く反動をつけてしまうとフォームが崩れて筋肉をうまく使えません。
腰にも負担がかかるのでトレーニングをする際は、反動をつけずゆっくり取り組むようにしてください。

【バックプランク】

バックプランクは両肘を伸ばして行うやり方と両肘を曲げて体を支えるやり方がありますが、今回は肘を曲げた状態で行うバックプランクをご紹介します。

①仰向けに寝た状態で肘の前腕を床につけ体を支えます。
②体が一直線になるようお尻を持ち上げ、お尻と腰の筋肉を引き締めるよう意識してください。
③胴体を上に向かってあげたら、しばらくその姿勢をキープします。
④最初は10秒の維持を目標にしておいてかまいませんが、回数を重ねるうちに時間を伸ばすようにしましょう。

バックエクステンションもバックプランクも基本的には呼吸をしながらの実践になります。
毎日のトレーニングに取り入れるのはなかなか難しいかもしれませんが、週に2~3回行うことで確実に背中の筋肉が鍛えられていきます。

魅力的な背中を目指すには、入念なお手入れやトレーニングが効果的です。
背中ニキビや肌荒れに悩まされている人は、普段の食生活や睡眠の質などを見直し、適切なケアを心掛けましょう。
ここでご紹介した背中ニキビの原因や対処方法を参考に、きれいな背中を目指してみてはいかがでしょうか?