花粉症のつらい症状を緩和したい!困った時にはコレを食べよう

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■花粉症の原因

アレルギー疾患の1つである花粉症はスギやヒノキ、イネやブタクサなどの花粉が原因となるアレルギー疾患です。
日本ではこれらの植物を含め、約50種類の植物によって花粉症が引き起こされると言われています。
この花粉症は年々増加傾向にあると言われていて、1998年から2008年の10年間の間に1.5倍に患者数が増えています。
このような花粉症を引き起こす原因は何でしょうか?

【花粉症のメカニズム】

そもそも花粉症とは、どのような病名になるのでしょうか?
花粉症は正式には「アレルギー性鼻炎」であり、アレルギーを引き起こす原因物質が花粉の場合に花粉症と診断されます。
空気中に浮遊している花粉が、鼻の粘膜に付着して体内に侵入すると白血球がそれを異物と認識します。
その花粉を排除するために、リンパ球は表面にIgE抗体を作り出します。
その後、再びアレルゲンが体内に侵入すると抗体が反応してヒスタミンなどの化学物質を生み出し、それによってくしゃみや鼻水、鼻づまりなどのアレルギー症状が引き起こされます。
これらの症状によって、花粉を体外に追い出そうと体が反応しますが、その量によって症状も変わり、侵入してきた花粉が多ければ多いほど症状の強く出ます。
体の免疫機能の働きによるものですが、あまりに症状が辛い場合は、花粉を体内に侵入させないための工夫も必要です。

【花粉症が増えた原因】

花粉症は今、国民病と呼ばれるくらい、その患者数が急激に増えている病気です。
現在は子どもの花粉症患者も多く、その原因として様々ことが挙げられています。
まず花粉症がここまで増えた原因の1つとして、スギ花粉の増加があります。
スギは植林後約40年の時間をかけて成木になります。
通常スギ花粉が盛んに生産されるのが30年以上と言われているため、成木になる前から花粉を飛散させます。
現在、日本で植林されたスギのほとんどが樹齢40年~60年を迎えているため、活発に花粉が飛散させている状態です。
また、1970年から1980年にかけて花粉症患者が増えたことから、道路の舗装化という指摘もあります。
道路がアスファルトに舗装されたことで、空気中に舞い散った花粉がアスファルトに跳ね返されて再度舞い上がること、そして舗装化になったことで車の量が増えて、排気ガスと一緒に花粉を吸い込むことで症状が出ると言われています。
他にも食生活の欧米化や免疫力の低下、自律神経の乱れや睡眠不足などが花粉症を引き起こすとも言われています。

【辛い症状は花粉症が原因かも?】

特定の時期になるとくしゃみや鼻水、鼻づまりや目のかゆみなどの症状が強く出る場合、花粉症によって引き起こされている可能性があります。
その時期が2月~6月の頭くらいならスギ、3月~6月までならヒノキ、4月中旬~10月頃までならイネ、8月~10月頃ならブタクサの可能性があります。
ある時期になると毎年鼻や目の症状に悩まされている場合、花粉症の可能性が高くなります。
早めに耳鼻科で検査を受けて対処しましょう。
もし花粉症と診断されたら、ステロイド薬や抗ヒスタミン薬を使って治療を行います。
基本的には症状が出る前から行う初期治療、症状を緩和させる導入治療、改善した症状を維持する維持治療となり、花粉症の症状が表れる前に薬を使って予防していきます。
また、スギ花粉の場合は免疫療法といって花粉を体内に取り入れ、免疫を作る治療法もあります。

■暮らしのヒント

辛い花粉症を少しでも緩和させたいなら薬に頼るだけでなく、ちょっとした暮らしの工夫で症状の緩和が期待できます。
そのルールは、家に花粉を持ち込まないこと、家の中で花粉飛ばさないということです。
花粉症でも快適に生活できるコツをご紹介します。

【花粉症ならここに気を付けよう】

花粉症で困っている方は、これらを実践して花粉を侵入させないようにしましょう。

・静電気を起こさない
洋服の繊維によって静電気が起こりやすいものがあります。
花粉は静電気によって付きやすくなるので、静電気が起こりにくいコットンや撥水性のあるものを選ぶと良いでしょう。
ウールやフリースは静電気が起こりやすいのでこの時期は避けましょう。
また静電気防止スプレーを併用すると、さらに花粉対策ができます。

・花粉予防マスクも工夫する
花粉予防のためのマスクも顔にフィットするものを選び、外出後は折りたたんですぐに捨てましょう。
マスクの中にウェットティッシュを挟んで加湿効果を高めると、花粉を吸い込みにくくなります。
また、ウレタンやハイドロ銀チタンなど進化系マスクは、花粉の侵入を防いだり、花粉のタンパク質を水分子に変えてくれたりします。

・花粉は玄関で落す
帰宅時に外で着てアウターは、玄関に入る前に脱いで花粉を落としましょう。
バサバサと振り回すと花粉が舞うので優しく払いますが、ウェットティッシュなどを使って拭き取るとなお良いでしょう。
外出時のアウターは専用の場所を決めてかけておくと、花粉を室内に持ち込まないでしょう。

・空気清浄機や加湿器を使う
空気清浄機を使って空気をきれいに保ち、さらに加湿器で空気中の花粉を下に落とすと良いでしょう。

・定期的に床を掃除する
加湿器で下に落ちた花粉は掃除機ではなく、濡れた床モップを使うときれいに花粉を取り除けます。
定期的に行うと、室内の花粉を大幅に減らせるでしょう。

・カーテンをよく洗う
カーテンも静電気によって花粉が吸着している可能性があります。
花粉の気になる時期は、定期的にカーテンを洗うように心がけましょう。

・室内のラグやカーペットも掃除する
室内に敷いてあるラグやカーペットは、花粉が付きやすいため花粉症の時期は避けた方が良いと思われがちですが、これは上から落ちた花粉を吸着してくれます。
そのため、花粉の温床になりやすいので定期的に粘着クリーナーで花粉を取ってから掃除機で掃除をすると良いでしょう。

・夜は加湿器を使う
就寝中に加湿器を使うと朝起きた時の辛い花粉症の症状を和らげられます。
花粉症の多くが朝の症状に悩まされています。
これは夜間空気中に花粉が舞ったり、起床時に自律神経が切り替わることでバランスが乱れたりすることが原因ですが、加湿器を使うと朝の症状が緩和できます。

■おすすめ食材

マスクとティッシュが手放せない辛い花粉症の時期は、外に出るのも億劫に感じてしまう人は多いでしょう。
ですが、仕事や学校があれば自ずと外に出なくてはいけません。
そこで、辛い花粉症を穏和させることができるおすすめの食材をご紹介していきいましょう。

・ポリフェノールが含まれているもの
ポリフェノールには、抗酸化作用があり細胞の老化を防ぐことができます。
免疫力のアップ、アレルギー症状の緩和につながる作用なので、積極的に摂取することで症状を抑えることができるのではないでしょうか?
赤ワインやブドウ、ナスなどに含まれていますが、チョコレートやココアにもカカオポリフェノールが含まれています。
花粉症の時期のおやつとして摂取したり、寝る前にココアを飲んで落ち着いてみてはいかがでしょう。

・発酵食品
乳酸菌やビフィズス菌が多く含まれている発酵食材は、腸内にある悪玉菌を減らす作用があるので、体にある不純物の排出を抑制させる効果があるのです。
腸内環境を整えることで、体にある様々な機能を正常にすることができるので、免疫力のアップだけではなくアレルギーの人にも良い影響があると言われています。
ヨーグルトや納豆などを朝食に摂り入れたり、キムチや味噌を使った料理を積極的に作ってみましょう。

・青魚
「ヒスタミン」と言われるアレルギー物質が花粉症の原因です。
ヒスタミンの働きを抑えることで花粉症の症状を抑えることができるので、DHAやEPAが含まれる食材を摂取してみましょう。
代表的なものは、イワシやサバなどの青魚です。
焼いたり煮たりして朝食に食べることで、花粉症の症状を和らげながら出かけることができるのではないでしょうか?

・ハーブティー
ハーブティーは飲むとスッキリするので花粉症の時期に飲む人もいるでしょう。
ハーブティーに関しては全般的にポリフェノールが多く含まれているのでおすすめできるのですが、その中でもレモンバームには「ロズマリン酸」と言われるヒスタミンの分泌を抑制させる成分が多く含まれています。
リラックスしたい就寝時や仕事の合間などに飲むことで、花粉症の症状を抑えることができるでしょう。

■花粉症に悩む人の注目を集める“じゃばら”とは

「じゃばら」をご存知ですか?
花粉症に悩んでいる人の中には聞いたことがある人もいるでしょう。
そんなじゃばらは、花粉症に効果があると言われ近年注目されています。
その特徴について解説していきましょう。

【じゃばらとはどんな果物なの?】

じゃばらは、柑橘類の一種で「邪気を払う」ほど酸っぱい果物であるということから名前が付けられた果物です。
和歌山県北山村に自生していたじゃばらは、北山村でお正月料理などに古くから使われていたようです。
幻の果物とまで言われていましたが、現在では三重県や愛媛県、高知県などでも栽培されています。
酸味が強いのでそのまま食べることができませんが、ユズやスダチのように絞って食材にかけることで料理にアクセントを付けることができ、ジュースやジャムにしても美味しく召し上がれます。

【じゃばらに含まれる栄養素とは?どんな効果があるの?】

じゃばらには、ナリルチンと言われるフラボノイド成分の一種が果肉の中に含まれています。
1106.93μgで、カボスの約27倍、ユズの6.5倍ほどとなるので他の柑橘類と比較しても多いことが分かります。
ナリルチンは、花粉症だけではなくアトピー性皮膚炎や気管支ぜんそくなどのⅠ型アレルギーの抑制効果があると言われているので、花粉症時に摂取することで、症状が緩和できると言えるでしょう。
また、同じくフラボノイドの一種であるナツダイダインも268.16μgとほかの果物と比べても多く含まれています。
抗炎症効果があるので、花粉症予防の効果が期待できるでしょう。

■お試しあれ!じゃばらヨーグルト

花粉症の人にとって有効な果物のじゃばらを手に入れたら、どのように摂取したら良いのかわからない人も多いでしょう。
そこで、おすすめの摂取方法についてご紹介していきますので、参考にしてみてください。

【じゃばらの摂取方法】

みかんやオレンジなどの柑橘類とは違い、皮をむいただけではじゃばらは食べることはできません。
皮ごと輪切りにしてはちみつの中に漬けると、水で割ったり炭酸で割ることでジュースにして飲むことができます。
はちみつに漬けることが面倒であれば、じゃばらの果汁を搾り、水を入れるだけでも簡単にジュースが作れます。
また、お酒が好きな人はじゃばら酒もおすすめです。
氷砂糖と焼酎と一緒に漬けておくことで、サッパリとした味わいのじゃばら酒を手軽に作れます。

【じゃばらヨーグルトがおすすめ!】

中でもおすすめの食べ方は「じゃばらヨーグルト」です。
ヨーグルトは上記でも紹介したように発酵食品なので、花粉症を抑えるには有効な食材です。
そのため、じゃばらと一緒に摂取することでさらなる効果を得ることが可能となります。
簡単なレシピをご紹介するので試してみてください。

・じゃばら果汁…大さじ7
・葛粉…大さじ1
・きび砂糖…大さじ1
・メイプルシロップ…適量
・ヨーグルト…適量

①鍋にじゃばら果汁ときび砂糖を入れて煮詰めます。
②煮詰まったら水で溶いた葛粉を入れてとろみをつけましょう。
③最後にメープルシロップを入れて風味をつけます。
④冷蔵庫に入れて冷やしたらソースの完成です。
⑤冷やしたソースをヨーグルトの上に適量かけて食べましょう。

メープルシロップは入れなくても十分美味しいですが、入れると風味が増して食べやすくなります。
じゃばらは、果汁だけではなく皮も入れるとマーマレードジャムのように苦味がアクセントとなります。
朝食にピッタリなレシピなので、花粉症が気になる時期に食べることで外出先でも症状を緩和しながら過ごせるのではないでしょうか?

辛い花粉症は、食べ物によっても症状を抑えることができます。
近年注目されている「じゃばら」は、昔は手に入れにくい食材でしたが今では生産する地域も増え、ネットでも購入でき便利です。
高い効果を得られるのでぜひ摂取してみてください。
ヨーグルトだけではなく、アレンジによって様々な食べ方があるので、自分の好きな食べ方を発見しながら花粉症の症状を抑えてみてはいかがでしょうか?